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③現代語訳21~30

二十一番 素性法師そせいほうし

今いまこむと
言いひしばかりに
長月ながつきの

有明ありあけの月つきを
待まちいでつるかな

~ 歌の意味 ~

「すぐに行く」と言ったじゃありませんか。夜が明けるまで待っていたのに。

俗名・良岑玄利(よしみねのはるとし)。12番に歌が残る僧正遍昭の子。清和天皇の時代に左近将監(さこんのしょうげん)まで昇進しましたが、父親の命令で出家して雲林院(うりんいん)別当に任ぜられ、大和国石上(現在の奈良県天理市)の良因院の住持となりました。三十六歌仙の一人で、宇多天皇の時代に上皇の御幸で歌を詠むなど活躍しています。
【今来むと】「すぐに行く」の意味。【言ひしばかりに】全体で「(男がすぐ行くと)言ってよこしたばかりに」という意味を表します。【長月】陰暦の9月で、夜が長い晩秋の頃です。【有明の月】夜更けに昇ってきて、夜明けまで空に残っている月のこと。満月を過ぎた十六夜以降の月です。【待ち出でつるかな】要するに、男が来るのを待っているうちに月が出てしまったことをまとめて言った表現です。

二十二番 文屋康秀ふんやのやすひで

吹ふくからに
秋あきの草木くさきの
しをるれば

むべ山風やまかぜを
嵐あらしといふらむ

~ 歌の意味 ~

その風が吹くと、秋の草木がしおれてしまう。なるほど、それで山風のことをあらしというのか。

9世紀頃の平安初期の歌人で、別称・文琳(ぶんりん)。官職は低かったのですが、六歌仙の一人で歌人としては有名でした。三河掾になって三河国に下るときに小野小町を任地へ誘った話が有名です。
【吹くからに】「吹くとすぐに」という意味。「からに」は「~するとすぐに」という意味を表します。 【しをるれば】草木が色あせてしおれる意味。 【むべ】「なるほど」と言う意味。「なるほど、だから山風を嵐と言うのか」と理由を推理して納得しています。 【嵐といふらむ】「らむ」は推量で、「嵐と言うのだろう」という意味になります。「嵐」は「荒らし」との掛詞で、秋の草木を荒らして枯れさせるので「アラシ」と言うのだろうなあ、という意味があります。また「山」と「風」の漢字2文字を合わせれば「嵐」になるという遊びも盛り込まれています。

二十三番 大江千里おおえのちさと

月つきみれば
千々ちぢに物ものこそ
悲かなしけれ

我わが身みひとつの
秋あきにはあらねど

~ 歌の意味 ~

月を見ていると、あんなことも、こんなことも思い出しちゃって悲しくなってくるじゃね~か。私一人だけに訪れた秋ではないのだけれど。

9~10世紀初頭にかけて生きた人だと言われ、大江音人(おとんど)の子で在原業平、行平の甥になります。家集に「句題和歌」があります。中務少丞(なかつかさしょうじょう)や兵部大丞(ひょうぶだいじょう)などを歴任し、伊予国(現在の愛媛県)の権守(ごんのかみ)となったり、罪によって蟄居させられたこともあったそうです。
【ちぢにものこそ悲しけれ】「ちぢ(千々)に」は「さまざまに」だとか「際限なく」という意味で、下の句の「一つ」と対をなす言葉です。「もの」は「自分をとりまくさまざまな物事」ということです。 【わが身一つの】「私一人だけの」という意味。【秋にはあらねど】秋ではないけれども、という意味。

二十四番 菅家かんけ

このたびは
ぬさもとりあへず
手向山たむけやま

紅葉もみぢのにしき
神かみのまにまに

~ 歌の意味 ~

今回の旅は、神様にささげる幣も用意できずに出発してきてしまったよ。 代わりに、神様の意のままに、このきれいな紅葉を捧げますのでお受け取りください。

菅家は尊称で、学問の神様・菅原道真のことです。学者の家に生まれ、35歳の若さで最高の権威・文章博士となり、54歳の899(昌泰2)年には右大臣にまで出世します。しかし謀ごとにより九州・太宰府に流され、59歳で没しました。現在は学問の神様として太宰府天満宮に祀られています。
【このたびは】「たび」は「旅」と「度」の掛詞で、「今度の旅は」という意味になります。 【幣も取りあへず】「幣」は色とりどりの木綿や錦、紙を細かく切ったもの。旅の途中で道祖神にお参りするときに捧げました。「取りあへず」は「用意するひまがなく」という意味になります。【手向(たむけ)山】 山城国から大和国へと行くときに越す山の峠を指し、さらに「神に幣を捧げる」という意味の「手向(たむ)け」が掛けてあります。【神のまにまに】 「神の御心のままに」というような意味。

二十五番 三条右大臣さんじょうのうだいじん

名なにしおはば
逢坂山あふさかやまの
さねかづら

人ひとに知しられで
くるよしもがな

~ 歌の意味 ~

恋しい人に逢えるという「逢坂山」、一緒にひと夜を過ごせるという「さねかずら」、その名前にそむかないならば、さねかずらをたぐり寄せるように、誰にも知られずあなたを連れ出す方法があればいいのに。

内大臣・藤原高藤(たかふじ)の次男、藤原定方(さだかた)のことです。藤原兼輔(かねすけ)のいとこで、醍醐天皇時代には兼輔とならぶ和歌の中心的存在でした。息子は藤原朝忠です。
【名にし負(お)はば】「名に負(お)ふ」は「~という名前をもつ」という意味です。 【逢坂山】山城国と近江国の国境にあった山で関所がありました。「逢ふ」との掛詞になっています。 【さねかずら】つる性の植物「小寝(さね=一緒に寝ること)」との掛詞です。 【人に知られで】「他人に知られないで」という意味になります。 【くるよしもがな】「くる」は「来る」と「繰る」の掛詞です。「繰る」は「たぐり寄せる」という意味です。「よし」は「方法」などの意味で、「もがな」は願望の終助詞になります。「あなたを連れて来る手だてが欲しいよ」という意味になります。

二十六番 貞信公ていしんこう

小倉山をぐらやま
峰みねのもみぢ葉ば
心こころあらば

今いまひとたびの
みゆき待またなむ

~ 歌の意味 ~

小倉山の峰の紅葉よ。お前に心があるなら、  もう一度天皇が行幸されるまで、散らずに待っていてくれないか。

藤原忠平(ただひら)のこと。貞信公は、死んでからの送り名です。関白太政大臣、藤原基経(もとつね)の四男で、兄・時平、仲平とともに「三平」と呼ばれます。聡明で人柄が良く、従一位関白の座まで栄達し、藤原氏が栄える基礎を作りました。
【小倉山】京都、右京区嵯峨にある紅葉の美しい名所です。大堰川を挟んで嵐山と向かい合う山で、ふもとに定家の別荘、「小倉山荘」がありました。【心あらば】人間の心があるならば、人の情が分かるならば、の意味。【今ひとたびの】せめてもう一度だけ。切実な感情が表れた表現ですね。【行幸】天皇が訪れられることです。 【待たなむ】は願望を表し「待っていてくれないか」の意味です。

二十七番 中納言兼輔ちゅうなごんかねすけ

みかの原はら
わきて流ながるる
いづみ川がは

いつみきとてか
恋こひしかるらむ

~ 歌の意味 ~

みかの原から湧き出て分かれながら流れる泉川ではないが、逢ったこともない人なのに、なんでこんなに恋しいのだろう。  (一度も逢ったことがないのに)

藤原兼輔。紫式部の曾祖父で、三十六歌仙の一人です。従三位、中納言兼右衛門督まで昇進しました。屋敷が賀茂川堤にあり、「堤中納言」と呼ばれて紀貫之らの大歌人たちがよく屋敷に出入りしていました。10世紀頃の中心的な歌人です。
【みかの原】「瓶原(みかのはら)」と書き、山城国(現在の京都府)の南部にある相楽(そうらく)郡加茂町(かもちょう)を流れる木津川の北側の一部を指します。聖武天皇の時代に、しばらく恭仁京(くにきょう)が置かれました。 【わきて流るる】「分けて」という意味ですが、「分き」と「湧き」(水が湧く)を掛けています。 【泉川】現在の木津川のこと。【いつ見きとてか】「いつ逢ったというのか」 【恋しかるらむ】「恋しいのだろうか」という意味になります。

二十八番 源宗于朝臣みなもとのむねゆきあそん

山里やまざとは
冬ふゆぞさびしさ
まさりける

人ひとめも草くさも
かれぬと思おもへば

~ 歌の意味 ~

都と違って山里の冬は人も訪ねてこないし、草も枯れてしまい、いっそうさみしく感じるものだ。

光孝天皇の孫で是忠(これただ)親王の息子です。894年に臣籍に下って源姓を賜りました。三十六歌仙の一人で、紀貫之などと仲が良かったようですが、出世に恵まれず不遇でした。丹波・摂津・信濃などの権守となっています。
【冬ぞ寂しさ まさりける】「季節の中で冬が一番」というような意味になります。 【人目(ひとめ)も草も】「人目」は人のことで、人も草もすべての生き物が、という意味になります。 【かれぬと思へば】「かれ」は「離れ」と「枯れ」の掛詞で、人が訪問しなくなる意味の「離る」と木が枯れる「枯れ」の二重の意味があります。

二十九番 凡河内躬恒おおしこうちのみつね

心こころあてに
折をらばや折をらむ
初霜はつしもの

おきまどはせる
白菊しらぎくの花はな

~ 歌の意味 ~

初霜が降りて白菊の花がどこに咲いているのかよくわからない。それならば、あてずっぽうに折っててみよう。

9~10世紀初頭の下級役人。しかし歌才に優れ、紀貫之と並ぶ当時の代表的歌人として宮廷の宴に呼ばれたり、高官の家に招かれたりしています。三十六歌仙の一人で、古今集の撰者です。当時から「詠み口深く思入りたる方は、又類なき者なり」と非常に高く評価されていました。
【心あてに】は「あてずっぽうに」などの意味です。 【折らばや折らむ】「もしも折るというなら折ってみようか」という意味です。 【置きまどはせる】「置く」は、「霜が降りる」という意味です。「まどはす」は、「まぎらわしくする」という意味で、白菊の上に白い霜が降りて、白菊と見分けにくくなっている、という意味を表します。

三十番 壬生忠岑みぶのただみね

ありあけの
つれなく見みえし
別わかれより

暁あかつきばかり
憂うきものはなし

~ 歌の意味 ~

あの日のあなたは、とてもつれなかったな。夜明けの空に月が残っていたっけ。 その日から、夜明けの月を見るとつらく切なくなるのです。

9世紀後半から10世紀前半ごろの人で、「古今集」の撰者の一人。三十六歌仙の一人でもあります。百人一首41番の作者、壬生忠見(みぶのただみ)の父親です。
【有明の】十六夜以降、おおむね二十夜以降の、明け方まで空に残っている月のことです。 【つれなく見えし】「冷淡だ」などの意味です。そのまま「つれない」で現代でも意味は通じます。過去の女との別れを回想しています。また、月のつれなさと別れた女のつれなさを重ねています。【別れより】「その時から」という意味。 【暁ばかり】「暁」は夜明け前のまだ暗いうちのことです。「ばかり」は後の「なし」と組み合わせて、「~ほど、~なものはない」という意味になります。 【憂きものはなし】「夜明け前ほど、憂鬱な時間はない」という意味になります。
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